スポーツカーを楽しみたい一般人にとって、手の届きやすさは重要ですよね。「見た目だけでなくかっこよく乗りこなしたい」「気持ちよくドライブしたい」といった願望をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
この記事では、数あるスポーツカーの中でも手の届きやすい、ライトウェイトスポーツカーの特徴や魅力について解説します。
ライトウェイトスポーツカーの特徴とは
まずは「そもそもスポーツカーはどんな車なのか」「スポーツカーなのはわかるけれど、ライトウェイトにはどのような特徴があるのか」といった疑問にお答えします。
ライトウェイトスポーツカーの具体的な特徴をみていきましょう。
スポーツドライビングを楽しめる
ライトウェイトスポーツカーは、人や荷物を運ぶことよりも、スポーツドライビングを楽しむことを目的とした車です。
少人数を乗せる空間や荷室空間、視界など、必要最低限の実用性を備えています。娯楽性も高く、操作性を重視している車です。
スポーツドライビングは、一般的に公道などで行われる運転ではありません。主にサーキットレースでスポーツ競技として行われる運転です。
一般人が触れる機会は少ないですが、憧れている人は多いでしょう。
用語として明確な定義はないので、単純にスポーツのようにスピードやテクニックを楽しむ運転を指します。
パワーウェイトレシオが小さい
ライトウェイトスポーツカーはパワーウェイトレシオが7kg/ps以下と小さいため、加速感を堪能できます。
パワーウェイトレシオは数値が小さいほうが一般的に高性能という事になります。
-
パワーウェイトレシオ
パワーウェイトレシオは、加速力の目安として用いられる数値で、車の重量に対して馬力の大きさを示すものです。
パワーウェイトレシオでは「車両重量÷出力」で算出される数値のことを言い、単位はkg/PSで表します。
そして1馬力あたりどれくらい重量を負担するのかを表すことができます。
算出された数値が小さければ小さい程加速力に優れているとされており、加速性能を示す数値として表されます。
一般的なファミリーカーとスポーツカー、スーパーカーをパワーウェイトレシオで比較した表を用意しました。
ライトウェイトスポーツカーは、スーパーカーほど速さはないですが、かなり数値が小さく高性能であることがわかります
ライトウェイトスポーツカーの魅力とは
実際に他の車と比べるとどのような魅力があるのか気になりますよね。ライトウェイトスポーツカーには主に以下の魅力があります。
ライトウェイトで誰でも親しみやすい
ライトウェイトスポーツカーの最大の武器は、軽量ボディで誰でも親しみやすい点です。
軽量ボディだと、日常的な速度域でスポーツカー感覚を楽しめます。軽量の車両は、コーナーで車体に物理的に加わるモーメントが、
重量級の車両と比較して少ないです。
ライトウェイトスポーツカーに乗れば、特別な訓練を受けていない一般人でも、日常生活の中でスポーツカーの楽しみを味わうことが可能です。
ハンドリングが小気味良い
車体が軽量なので、それを受け止めるタイヤも細くて済み、ハンドリングの軽さに繋がります。
イメージ通りにハンドルを操れるのは、軽いハンドリングのおかげです。
もちろん、ライトウェイトスポーツカーもハンドリングの軽さを楽しめます。大好きな車を思い通りに操れる、想像しただけで心が躍りますね。
排気量が少ない
ライトウェイトスポーツカーは、軽量さを実現するためにエンジンを小さく製造しているため、排気量が少ない点が魅力的です。
近年、問題視されている環境問題の一つ「大気汚染」の影響を減らすことにも繋がります。
ライトウェイトスポーツカーは排気量が少ない分、運転にひと手間かかるところも魅力的です。
車好き、運転好きにとって、簡単すぎる操作は逆に残念なポイントです。ライトウェイトスポーツカーには、自分の手で車を操る楽しさがあります。
アクセルを多く踏み込み、ギアを適切に選択して高回転させる一連の操作は、ライトウェイトスポーツカーならではの楽しさです。
最近のエンジン技術では、燃焼効率の向上の成果で、小排気量でも中低回転域でも充分なパワーが発揮できます。
エンジンを高回転まで回したい場合は、サーキットなどで実現しましょう。
オススメはユーノスロードスター
筆者のオススメするライトウェイトスポーツカーは、マツダのユーノスロードスターです。
4世代あるロードスターの中でも初代のユーノスを推す理由を解説します。
世界市場に与えた影響
ユーノスロードスターは「伝説の名車」として世界市場で評価が高い車です。
公開当時、世界的に絶滅の危機に瀕していたライトウェイトオープンカーというジャンルを復活させています。
世界中の自動車メーカーが見限っていた、「手の届きやすいオープンカー」というジャンルのロードスター。
ユーノスロードスターはオープン2シーターを備え、後輪駆動のFR方式を採用したライトウェイトスポーツだったことから、発表の場に足を運んだ人々は驚きの声をあげました
後に「メルセデス・ベンツ SLK」「BMW Z3」「ポルシェ ボクスター」が生まれる下地を作っています。
コンセプトは”人馬一体”
ロードスターのコンセプトは「人馬一体」、人と車の一体感です。実現までには紆余曲折ありました。
開発が始まったのは1986年初頭です。商品企画開発推進本部の平井敏彦さんが指揮を執り、
大胆な発想で車好きの夢を実現しようと開発を進めました。
「運転して楽しいこと」を最も重視し、FF車が全盛の時代にあえて古典的なFR方式を採用しました。
車体の前部にあるエンジンから動力を伝えるプロペラシャフトを後方に伸ばし、後輪を駆動する方式です。
駆動と操舵を別のタイヤで受け持つことになり、旋回性や前後の重量配分に優れ、車の運動性が向上し、
コンセプトである「人馬一体」を実現していったのです。
実際に乗車した人の口コミ
20代の頃にユーノスロードスターを新車で購入したという方の口コミを見つけました。
なんて意見もありました。
開発当時、マツダにはすでにロータリーエンジンを積んだRX-7という名車があったため、
社内ではロータリーエンジンの搭載を望む人が多かったそうです。しかし、ユーノスロードスターの開発陣は、
お金のない若者でも気持ちのいい走りを楽しめる車を出したいと考え、なるべく生産コストを抑えるよう努めました。
古い車ではありますが、まだまだ新品パーツが手に入るため、自分仕様にカスタマイズして長く楽しんでいるオーナーも少なくないようです。
まとめ
ライトウェイトスポーツカーの魅力は伝わったでしょうか。以下に簡単なまとめを記載しておきますので、ぜひ車選びの際の参考にしてください。
ライトウェイトスポーツカーとは、スポーツドライビングを楽しめる軽くて速い車
魅力は軽量さからくる親しみやすさとハンドリングの小気味良さ、排気量の少なさ
オススメはマツダのユーノスロードスター
本記事が、読んでくださった方のカーライフを少しでも楽しいものにしてくれることを祈ります。